ご挨拶
(医)(社)徳洲会 副理事長
湘南鎌倉総合病院 院長
小林 修三
このたび、未来医療研究センターは、株式会社としての運営を終了し、一般社団法人徳洲会の内部組織である「治験・臨床試験部門」として新たなスタートを切ることとなりました。治験を含めた臨床研究部門を担当する副理事長として、ご挨拶申し上げます。
徳洲会は、「生命だけは平等だ」の理念のもと、全国に広がる医療ネットワークを生かし、地域医療から高度先進医療まで幅広い診療を提供してまいりました。その豊富な診療実績と多様な症例は、新しい医療を創り出す臨床研究・治験の大きな力となります。
未来医療研究センターは、これまであらゆる領域における治験実施、CRCの育成、倫理審査体制の整備、共同治験審査委員会・共同倫理審査委員会・認定臨床研究審査委員会などの運営を通じて、徳洲会グループ全体の治験・臨床研究を支えてまいりました。
今後、治験・臨床試験部門は、その役割を継承し、さらに発展させ、徳洲会グループを日本有数の治験・臨床研究ネットワークへ成長させることを目標としています。
全国に広がる病院・診療所・介護施設を結ぶネットワークは、多施設共同研究や医師主導治験、新薬・医療機器開発、再生医療に大きな実績を残してきました。また、当法人が貢献しているバイオバンクジャパン(B B J)所有のゲノムデータを含む20年に及ぶコホートデータ利用も含めて、リアルワールドデータを活用した研究において、他にはない大きな強みを持ちます。さらに、統一電子カルテシステムや医療情報データベースを活用し、AIやDXを取り入れた次世代型の研究基盤を構築することで、研究の質と実施までのスピードを飛躍的に向上させてまいります。今回、徳洲会インフォメーションシステム株式会社を同法人内に統合したことにより、データ利用と治験・臨床研究の実施体制を一体的に推進する強固な協力体制を構築いたしました。これにより、迅速な展開と更なる飛躍を目指しています。
製薬企業、医療機器メーカー、アカデミアの皆様にとって、「徳洲会に相談すれば、全国規模で質の高い治験・臨床研究がより早く実施できる」と信頼していただける体制を整備することが私たちの使命です。治験開始までの迅速な支援、質の高いCRCによるサポート、中央倫理審査体制、データマネジメントなど、研究の企画から成果創出までを一貫して支援してまいります。
また、国内にとどまらず、海外の大学や医療機関との共同研究・国際共同治験にも積極的に取り組み、日本発の医療イノベーションを世界へ発信していきたいと考えています。米国オハイオ州立大学医学部などの全学部さらにはインドネシアやタンザニアでの徳洲会が寄贈した病院でのデータ利用も進めており、国際展開しています。
治験とは、未来の患者さんへ新しい治療を届けるための第一歩です。そして臨床研究は、日々の診療から新たな医学的知見を生み出し、医療の質を高める原動力です。治験・臨床試験部門は、その両輪を支える中核組織として、徳洲会グループの総力を結集し、新しい医療の創造に挑戦し続けます。
皆様のご支援、ご協力一層賜りますよう、心よりお願い申し上げます。